さて、そうした新しい分野におけるオーガニック認証を考えると、日本国内では“食”以上に生産基盤がないことに気づく。繊維製品、ボディケア製品は、その原料、または加工のほとんどを海外に頼っている。そのためか、繊維製品やボディケア製品の製造者やアパレル、流通業者などの関係者は、日本の有機農業関係者との交流はあまり多くないようだ。もともと日本での生産基盤が脆弱なもの、または全くないものが原料であることから、無理な側面もある。逆に、多くの有機農業関係者は、繊維だの化粧品は他人事としか考えていないかにみえる。実利的なことを考えればやむを得ない面もあるが、互いになんらかの交流があれば、風土に根ざした製品開発ができる機会も生まれるのではないものかと、あれこれ想像している。
認証に携わる者、生産や流通に携わる者は、ともすれば、自分の責任範囲、自身の商売にのみ問題を限定しがちである。しかし、視野を広げて、つなげる手は結んだほうがいい。私自身の大きな課題である。