1975年に創設者のコルベ氏から店舗の経営を引き継いだ際の店舗面積は僅か60m2。1978年と1986年に改築工事を行い、1階の売り場面積を250m2にまで拡張した。現在の取り扱い商品は6200種。健康に必要な商品は各々の顧客によって異なっており、ニーズに適した製品を紹介するためにも幅広い品揃えは必須であった。さらに2階には50m2のダイニングルームと15m2のフェイシャル・ボディートリートメントルームを新設した。顧客へのコンサルティングを重視するヴェーバー氏は中規模程度のトリートメントルーム店舗を理想としており、さらなる店舗拡大を望んでいない。また、店舗前の市場との商品重複を避けるため、生鮮食品の販売は行っていない。市場に集まってきたターゲット客を店舗に引きつけるため、4年毎に店内装飾や陳列ケースなどの調度品を少しずつ変え、店舗が醸し出す雰囲気が陳腐化しないよう努めてきた。
さらに、店舗奥深くまで買い物客を誘導するよう、店舗の一番奥にベーカリーと目玉のビストロコーナを設置した。ベーカリーには、地元の6つのパン屋から各々の人気商品のみを仕入れている。また、べジタリアンであるヴェーバー氏は、栄養バランスの摂れたベジタリアンフードを提供するビストロコーナーを思いついた。日替わりのメインディッシュは5,75ユーロと大学の学生食堂より少し高い値段設定ということもあり、13時前にはすっか り完売となった。
レフォルムハウスの講師も勤めるヴェーバー氏は、ドイツの食生活の問題は一皿の量が多いことにあると指摘する。いくらオーガニックの食材が健康とはいえ、食べ過ぎてしまっては意味がない。肉製品や乳製品に偏りがちなドイツの人達の健康のためには、野菜や果物を主体とした適度な量の食事をアドバイスすべきであるとしている。新鮮な食材を用いた食事を手頃な値段で提供すれば、毎日店舗で健康な昼食を楽しんでもらうことができる。このため、全てをオーガニック食材に切り替えるのではなく、信頼のおける地元の農家の採れたての食材を使うことにこだわった。ビストロコーナーは生活改善運動の一環としての試みであったのだ。
ダイエットアシスタントの国家認定資格を持つ奥様と伴に、毎日顧客とのコミュニケーションを楽しむヴェーバー氏。2009年にはお譲さんに経営権を引き渡すことを考えているそうである。フライブルグの養成学校さらにドクター・ハウシュカにおいてエステティシャンとして研鑽し、レフォルムハウスのアレルギーアドバイザーの資格を有する新オーナーがどのように店舗を運営していくのかが楽しみである。

PROFILE
浅野・レッケブッシュ 経緯子
ニュルンベルク大学経営学部在学時より国際見本市、ドイツ企業や日本企業の商談通訳に従事。現在は、国際見本市に出展する企業のサポート業務やビジネスコンサルティング業務を中心にドイツと日本にて活動。
左上 顧客の夫婦の声に耳を傾けるヴェーバー氏
左下 ビストロコーナー
右上 トリートメントルーム
右下 店舗外観
Reformhaus Kolbe, Marktplatz 5, 91054 Erlangen
Tel.: 09131-8790-0 Fax: 09131-8790--30
営業時間: 月~金: 9:00~19:00 土: 8:30~16:00