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現代のマクロビオテック - 勝又 靖彦

 マクロビオティックは、ハリウッドスターやスーパーモデルが実践してるとして女性誌やテレビなどでも取り上げられ聞いたことがある方も多いと思います。もともと、穀物菜食を中心とした「健康維持、体質改善、治病、長寿」のための食事法で、1930年以降、日本CI協会の創設者である桜沢如一(1893-1966年)によって提唱されましたが、特に欧米を中心に普及し、現在、逆輸入の形で伝わってきています。欧米型の食生活が生活習慣病の危険を高める(*1マクガバン報告)と言われている今、マクロビオティックのような伝統的な日本食が見直されています。


身体を内側からきれいにする(マクロビオティックの目的)

 マクロビオティックはもともと日本人の伝統食を基本にしていますので、現代の食生活では補うことが難しいミネラルやビタミン、食事のバランスを保つことが出来ます。「ダイエット」「アレルギー」「アンチエイジング」「メタボリック」「更年期障害」「便秘」「冷え性」「自律神経失調症」「妊娠・出産」などいろいろなきっかけではじめる方が増えています。もともとの身体のバランスが崩れたためおこった不調は、自然のバランスを取り戻すことで軽減され、身体を内側からきれいにすることができます。

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マクロビオティックの2大原則

 マクロビオティックの基本原則として「身土不二」「一物全体」の2大原則があります。難しいことは考えず、食生活の基礎として注意していれば、身体のバランスが整ってきます。


【 身 土 不 二 】

 身体(身)と環境(土)は密接な関係にあるという意味で、最近は「地産地消」などとも言われています。身体は食べ物を含め様々なものを環境から取り入れています。人がその環境になじむには、その土地・季節にあった食べものをとることが大切です。自分の住む土地で採れたもの食べることで、暮らしている場所の気候・風土に適応し、季節の変化についていくことが出来ます。では、日本人の場合、「身土不二」にのっとった、伝統的に食べられてきた日常食とは何でしょう。やはり、ご飯、味噌汁、煮炊きした野菜、豆類、種子類、漬物、そばやうどん、雑穀。海草や小魚、調味料は塩、味噌、醤油などになります。

 主食などいつも食べるものは国内産でまかないましょう。輸入品の場合、緯度(いど)の近いところで取れたものが身体に優しいでしょう現代人は行動範囲や意識も広がっていますので難しいことですが、人間の生物の土台をしっかりさせるにはやはり日本の伝統食を基礎に、外国の食品は季節や体調に合わせて上手に楽しむ程度にしたいものです。


【 一 物 全 体 】

 一物全体とは「一つのものを丸ごと食べる」という意味です。実、根、茎、葉などは全体で命でありバランスが取れています。特に実や種は、そのまま次の世代を生み出せるほどですからバランスのよい生命力に満ちた食べものといえます。穀物の皮や胚、野菜の皮にはそれ以外の部分に入っていないビタミンやミネラルが含まれ、近年、見直されています。逆に、より精製した純度の高い状態の食品を食べ続けることは、アンバランスであるということです。野菜などは、なるべく皮付、根付、葉付の「全体」に近い状態のほうが保存がよいことは誰でも知っていることです。動物性のものや魚なども、丸ごと食べられるものを選んだほうが身体に対する負担も少ないということになります。

PROFILE
勝又靖彦(かつまたやすひこ)

1940年生まれ。
1963年日本CI協会に入会、桜沢先生のご指導をいただく。
1973年より塩問題に取組み、1998~2003年(株)天塩の社長を勤める。
2005年日本CI協会の会長に就任。
45年間玄米菜食を実践し、マクロビオティックの普及に努める。

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