閉じる
WWWを検索 サイト内検索

BioFach Japan » オーガニックについて » 日本市場におけるオーガニック・ナチュラル関連製品

日本市場におけるオーガニック・ナチュラル関連製品
マーケティングのポイント 手島 大輔


プロモーションについてのポイント

 とにかく有効なのは、雑誌や新聞等のパブリシティ(記事)で多く扱ってもらうことです。行列ができる店や雑誌や新聞に多く出ている製品は注目されますし、何か公に認められた感が出て信用力も得られ、掲載記事が販促ツールにもなります。アプローチ方法は、小売店へのアプローチと同じで自作DM送付の繰り返しを雑誌社編集部・新聞社等に対して行います。この活動をプレスリリースといいます。プロモーションの予算が無いと嘆く方もいますが、お金をかけなくても自分で出来ることはたくさんあるのです。

 その他のプロモーション方法として、ホームページを作る、カタログを作る、ブログを始める、店頭用の販促ツールを作る、展示会に出展する、イベントを行う、SNSのコミュニティーを作る、広告を出す等の色々な仕掛けや作戦をタイミングよく繰り出していきます。その後それぞれの結果を見ながら試行錯誤して繰り返していきます。

 重要なのはそれぞれの施策のハーモニーです。たとえ雑誌等でたくさん取り上げられ多くの人に興味を持ってもらっても、ホームページもなく、どこにも売っていなければ、買ってもらうことも出来ません。また素晴らしいネットショップを作っていても、誰も知らなければアクセスさえしてもらえません。それぞれの施策がオーケストラのように、それぞれがうまく調和すればするほど、良い結果となりますので全体感やタイミングを考えながら取り組んでいくことが大切です。


オーガニック・ナチュラル関連製品  マーケティングのポイント

 近年多くの食品や雑貨、洋服、化粧品などで、自然素材をもちいたものが日本市場でも求められる様になってきました。しかし、世の中全体におけるオーガニック・ナチュラルを売りにした製品販売シェアは依然低い状態です。その大きな理由は、限られた流通により買い求めにくい、また価格の高さの背景にあるその製品の良さがうまく消費者に伝わっていない、という現状があります。

 これからの時代にオーガニック・ナチュラル関連製品を市場に拡販していくポイントは、以下の2点に尽きるでしょう。①販売チャネルを計画を持って考え、様々なチャネルを組み立てて流通させていくこと。②製品作りの背景を消費者に伝えていくこと。

 ①のチャネルの組み方については、流通上のパートナーとともに商品をターゲットに届けるという点で建値の設定や販路構築等も含めた施策が必要となります。②の情報伝達については様々なコンテンツと親和性のある媒体を組み合わせ、それぞれが相互作用してよい方向に向かうような緻密な計画とマネジメントが結果を左右します。そして、様々なメディアが進化している現在において情報発信方法は日々刻々と変化していきますので、様々な新しい方法を模索していくことが必要となります。

以上のやり方はとても基本的なものですし全ての業種や製品に当てはまりませんが、どれか一つでも参考になればと思います。いずれにせよ冒頭に述べたように大切なことは、自分にしか出来ない取り組みや製品でどれだけ人々に感動を与えられるか、多くの人を幸せに出来るかを日々追及していくことです。何をするにも制約はありますし、出来ない理由を並べることは誰でも出来ます。やると決めたなら執念で、CanかCan not(出来るか出来ない)ではなく、WillかWill not(やるのかやらないのか)という強い意志と情熱をもって取り組まねばなりません。そして自分だけでは出来ないことは外部の人の力も借りながら、スピードを持って進めていくことが重要です。この混沌とした市場の中で自社が一歩抜け出すためには、その取り組みに一日も早く着手する必要があります。

PROFILE
手島大輔(てしまだいすけ)

 トーマツコンサルティング(株)等の勤務を経て、ベンチャー企業にて自然化粧品ブランド「アグロナチュラ」の立ち上げを行う。ゼロベースからの市場調査、商品開発、デザインディレクション、チャネル構築、プロモーションミックスを行い、発売後9ヶ月にて市場価格で約10億円の規模とする。現在独立し、国内外においてナチュラル製品に関わるビジネスサポート・コンサルティング、および障がい者の雇用とビジネスの融合を精力的に行っている。
  明治大学法学部卒 中小企業診断士
  共著書「マーケティング戦略ハンドブッック」PHP研究所
  http://trife.cocolog-nifty.com/blog/


ページトップへ戻る